色合いの変更
色合いの変更

十勝岳ジオパーク

「十勝岳ジオパーク」ついに誕生!

2022年1月28日、美瑛町と上富良野町に嬉しいニュースが届きました!
2015年から活動していた「十勝岳ジオパーク構想」が、ついに日本ジオパークとして正式認定を受けました!
北海道では6番目の日本ジオパーク認定となり、美瑛町・上富良野町にとって歴史的な1日になりました!

それでは、ここからは日本ジオパークについて説明していきます。

そもそも「ジオパーク」ってなに?

ジオパークは国立公園ではなく、世界遺産で知られるユネスコ(国際連合教育科学文化機関)が推し進めているプログラムです。
ジオパークの目的は遺産・文化を保護することや、教育科学の普及や地域振興に活用する狙いがあります。
世界遺産は貴重な自然や建造物を保護することが主な目的で、教育的要素や地域振興などは重要視されていません。
またジオパークには、「ユネスコ世界ジオパーク」「日本ジオパーク」があり、日本ジオパークは、ユネスコ世界ジオパークとは別に、日本ジオパーク委員会の認定を受けた国内版のジオパークのことです。

日本には9か所の世界ジオパークと、日本ジオパークも37ヶ所あり、今回日本ジオパークに新規認定された「十勝岳ジオパーク」がこれに加わりました。
北海道には他にも、「洞爺湖有珠山ジオパーク」「アポイ岳ジオパーク」「三笠ジオパーク」「とかち鹿追ジオパーク」「白滝ジオパーク」の計5か所のジオパークがあります。

2つの町にまたがる活火山、十勝岳

今回は、美瑛町とは切っても切り離せない、隣町の上富良野町のことも紹介していきます。

美瑛町も上富良野町も美しい丘が織りなす景観で有名ですが、この景観は火山の噴火によって出来たものです。

上富良野から見た十勝岳と冬枯れの丘陵

また美瑛町・上富良野町は、丘の風景だけでなく、町から見る十勝岳をはじめとする十勝岳連峰の景観が美しく、花畑などから見る山々は壮観です。


美瑛の四季彩の丘から見た十勝岳連峰

 十勝岳は遠くからその姿を眺めるだけではなく、今も噴火を続けている活火山の火口を間近に見ることができ、十勝岳の噴火の歴史を学ぶことが出来ます。

十勝岳の山頂付近で噴煙を上げる火口

美瑛町と上富良野町は、1926年の十勝岳の大噴火による「大正泥流」で大きな被害を受けました。
大正泥流では144名もの被害者を出しましたが、その多くは上富良野側の住民でした。
この様な被害を二度と出さないように、2つの町は手を取り合って協力し、現在まで防災対策を行っています。

今回の日本ジオパーク申請にあたり、同じ背景を持つ美瑛町と上富良野町が協力し合い、同じゴールを目指すのは自然な流れでした。

十勝岳ジオパークの見どころ

広大な十勝岳ジオパークにはたくさんの見所があります!

波打つ丘の風景

真夏を迎えた青々しいパッチワークの丘

最初に紹介するのは、やはり「パッチワークの丘」です。
このなだらかな丘は、大昔の噴火の火砕流の堆積で出来ていて、長い年月を経て、雨風の浸食で現在の姿になりました。
美瑛町には地震が少ないので、風景が平らにならずに、波打つ丘の景色がキープされています。

美瑛の開拓が始まったのは、125年前ほど前です。
開拓者たちは鬱蒼と生い茂った広大な森を、馬と人力で切り拓いていきました。
また火山灰で形成された美瑛の大地は、農業には向いておらず、現在のパッチワークの丘が出来るまでの開拓者たちの苦労は計り知れないものがあります。

活火山の迫力ある姿

望岳台から見た十勝岳。左の噴煙は中央火口、右の噴煙は62-2火口

晴れた日には美瑛の街なかからも、十勝岳が噴煙を上げている姿を見ることが出来ます。現在噴煙を上げているのは中央火口と62-2火口です。

上富良野側にある十勝岳温泉から安政火口まで、雪がない時期であれば1時間ほどの道のりで行くことが出来ます。
安政火口まで行くとあたり一面に硫黄の匂いや蒸気が上がっていて、地球の息吹を感じることが出来ます。

安政火口は至るところで蒸気が上がっています
大きな硫黄の塊‼

神秘的な美瑛ブルー

日本では珍しい潜流瀑の白ひげの滝

白金エリアには、温泉だけでなく、岩盤の割れ目から流れ出る火山性地下水の珍しい滝「白ひげの滝」があります。白ひげの滝は、硫黄沢川、尻無沢川と美瑛川の合流地点に位置する珍しい滝です。諸説ありますが、美瑛川の清流に火山由来の酸性が強い水と温泉水が混じることにより青く見える様になり、皆さんもご存じの「青い池」の源流となります。

また青い池は天然のものではなく、1988年12月の十勝岳の噴火に伴い、火山泥流を防ぐための防災対策として、美瑛川本流にいくつかブロック堰堤(小規模なダムのようなもの)が作られました。そこに偶然、川の水がたまってできたのが青い池です。

その後、青い池は2012年Apple社のPC壁紙に採用され、世界的に注目を集め、国内外問わず多くの観光客で賑わいをみせています。

偶然が生んだ観光地「青い池」

大雪山国立公園

大雪山国立公園は、日本で一番早く紅葉が始まる場所として知られています。
大雪山系の一角である十勝岳は、例年9月中旬から10月上旬頃に見ごろを迎えます。

美瑛岳と十勝岳の間にある「雲の平」登山道の紅葉
十勝岳温泉凌雲閣にある展望デッキは写真家に人気のスポット

標高の高いところでは、無数の高山植物が生息していて、四季を通して楽しむことができます。また、岩場には、かわいいエゾシマリスやエゾナキウサギなど、さまざまな野生動物が生息しています。また、山麓の森にも多くの野生動物が生息しています。

ガレ場の上に出てきたエゾナキウサギ
松ぼっくりが大好物⁉エゾシマリス
仲良く肩を寄せ合うエゾフクロウ
美瑛町のシンボルとなっているクマゲラ

Be my BIEIガイドツアー

Be my BIEIでは、十勝岳ジオパークの様々な側面を知ることができるガイド付きツアーをご用意しています。

ガイドと一緒に、思い出に残る一日を過ごしませんか?

爽やかに歩こう!美瑛 パッチワークの丘ウォーク(拓真館コース)

太古の火山が作り上げた美瑛の丘陵地帯の絶景をお楽しみください。車で移動すると見逃してしまうような特別な景色を、ガイドがゆっくりと歩いて案内します。
催行期間
4月後半 - 11月中旬
スケジュール
2時間
料金
大人¥3,000
子供 ¥2,500 (11歳以下)
※1名様で催行の場合 ¥5,000

春は雪遊び、秋は紅葉! ミニミニ十勝岳トレッキング

大雪山国立公園・十勝岳中腹にある望岳台より歩く、1時間ほどのミニミニトレッキングです。
少し上るだけで展望が開けますので、体力に自信がない方でも気軽に体験出来ます!
催行期間
4月後半 - 10月後半
スケジュール
10:00~12:00/13:00~15:00 (2時間)
料金
1名あたり¥5,000

森の中には「知らなかった」がいっぱい! 白金原生林フォレストウォーク

白金の豊かな原生林を探検してみましょう。雨の日の森歩きもおすすめです。雨でぬれた木々の葉や、少し霧がかった森の中は、幻想的で普段とは違う表情を見せてくれます。
催行期間
4月後半 - 11月中旬
スケジュール
10:00~12:00/13:00~15:00 (2時間)
料金
1名あたり¥5,000

そこはまるで北欧の世界♪ 白金の森でスノーシュー体験

有名な「青い池」の源流になっている、ブルーリバーを見に行きませんか? 夏には笹薮が生い茂っていて立ち入ることが出来ないエリアに近づくことが出来ます。美しい青い川を見ながら飲む青いドリンクをお楽しみください。
催行期間
12月中旬 - 4月上旬
※積雪状況でスケジュールは前後する可能性があります。
スケジュール
10:00~12:00/13:00~15:00 (2 時間)
料金
大人・子供(6歳以上)同額 ¥5,000
※1名様で催行の場合 ¥6,000

“ふら~り 冬さんぽ” ~美瑛の丘で絶景スノーシュー体験~

グリーンシーズンは、色とりどりの鮮やかなパッチワーク模様に彩られる美瑛の丘は、冬になり雪で覆われると真っ白な世界へと変わります。誰でも簡単にできてしまうスノーシューを履いて、自分だけの足跡を残しに出かけましょう!
催行期間
12月下旬 - 3月中旬
※積雪状況でスケジュールは前後する可能性があります。
スケジュール
09:30~11:30/13:30~15:30 (2 時間)
料金
大人・子供(6歳以上)¥5,000
※1名様で催行の場合 ¥6,000

日本ジオパークに新規認定された十勝岳ジオパークをぜひ見に来てください!