色合いの変更
色合いの変更

神々の遊ぶ庭 大雪山国立公園

美瑛の街から車ですぐ行ける、日本最大の国立公園

北海道中心部に位置する大雪山国立公園は1934年に国立公園に指定され、北海道では最も長い歴史を持つ国立公園です。
夏は美しい高山植物、9月中旬頃から鮮やかに色づいた紅葉といった、四季折々に美しい景色が広がります。
そんな美しい大自然がすぐ近くにあるなんて、美瑛町はとっても恵まれていますね!

ちなみに大雪山は一つの山の名称ではなく、北海道の中央高地を形作る山々の集まりを指しています。北海道の先住民族のアイヌの人々は、大雪山を神聖な場所として崇敬と畏敬の対象としていました。その圧倒的な景色と多様な野生動物、高山植物で色鮮やかに彩られる景観に親しみを込めて、アイヌの人々からは「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼ばれていました。

広大な大雪山国立公園は、北海道最高峰の旭岳(2,291m)を主峰とする黒岳などの大雪山連峰や、トムラウシ山、十勝岳連峰、石狩岳連峰などの壮大な山々が連なっています。また北海道を代表する石狩川と十勝川の源流地域を含む「北海道の屋根」と呼ばれる一帯が国立公園に指定されています。

その総面積226,764haもあり、その広さは日本最大級です。これは東京都がすっぽり収まるほどの広さなんです!
そんな広大な素晴らしい景色を、美瑛町では多くの場所から眺めることができますよ。

すべての季節を通じて、美しい山々を見ることが出来ますよ!

美瑛町は大雪山国立公園の十勝岳連峰と山麓に位置しています。美瑛町はこの国立公園にとても近く、長きに渡って特別な繋がりを持っていました。実際に、美瑛町の有名ななだらかな丘の地形が生まれたのは大雪山国立公園にある山々のおかげなんです。

所説あるようですが、もともとの土壌が火山灰質であることから、200万年前に、この地で活発な火山活動があったことが確認されていて、その噴火の堆積物が長い時間をかけて、雨や雪解け水の浸食により、現在のようななだらかな曲線を描く地形になったと言われています。

そんな美瑛町の美しい特別な丘の景色を作り上げた十勝岳などの火山たち、ハイキングシーズンになると地元の人たちが自然を楽しみに行くのも当然ですよね!

十勝岳などの火山が美瑛の始まり「生みの親」

十勝岳(標高2077m)の中腹、930mのところに、十勝岳登山の拠点となっている展望台、「望岳台」があります。山頂を含めた山の全景を一望でき、さらに美瑛、富良野地方を見渡せる360°の大パノラマを楽しめます。

十勝岳は活火山なので、火口近くまではいけませんが、ハイキングコースでは火山活動でできた溶岩がつくった岩石や、美しい高山植物など、緑の丘の景色とは全く異なる風景を体験できます。

ここが美瑛?まるで違う惑星にいるみたい!

十勝岳の火口の一つ。間近で見る生の地球の力は、とっても迫力がありますね!

遠くに美瑛全体を見渡すことができて、とっても気持ちが良い~!

わー!ここから私の家が見えるー!

登山道を少し登ると、山並みがとても近くに見えてきます。旭岳もキレイに見えますよ!

左から美瑛富士、美瑛岳、そして十勝岳の斜面。近くで見ると違って見えますね!

大雪山・旭岳が遠くに見えます。北海道で最も高い山(標高2,291m)です。

ハイキングの楽しみは、美しい山の眺めだけではないんです。ここで出会える可愛い野生動物もいますよ!
例えばこの小さな動物は・・・

これは「エゾナキウサギ」です(英語ではPika)。今から1万年以上前の氷河期に北海道に渡ってきたと考えられ、「氷河期の生き残り」とも言われています。日本では北海道にしか生息していません。ちなみに北海道観光PRキャラクターのキュンちゃんは、エゾナキウサギがモチーフです。

「ナキウサギ」の名前は「よく鳴くこと」に由来しています。その鳴き声は繁殖期である5~6月頃に多く聞かれ、「キチッキチッ」「ピィッピィッ」と鳴きます。

このように可愛い動物を一度は見てみたいと、たくさんの登山者の方々が大雪山国立公園を訪れています。そんな彼らを見つけるには鳴き声がヒントです。よく耳を傾けて、大小の岩がゴロゴロと積み重なっているガレ場を注意深く見てみてください。ナキウサギは警戒心が強く、なかなか見ることができませんが、運が良ければ出会えるかもしれませんよ!
十勝岳では沢山の高山植物を見ることが出来ます。

メアカンキンバイ(花期は7月初め~8月上旬)

 

イワブクロ(花期は7月~8月)

エゾノツガザクラ(花期は7月上旬~8月上旬)

皆さんは、これが何か分かりますか?


実はこれはハイマツの花なんです!松の木は通常背が高く、花が咲くところを間近で見ることが出来ません。しかし、ここ十勝岳のような山の上では、低温や強風のためハイマツ(這う松)のような背丈の低い松が生えます。そのため、明るいピンクの花が、緑の枝から突き出ている様子がよく見えます。
もちろん、大雪山国立公園の楽しみは登山だけではありません。沢山の美しさが地上にもありますよ!
例えばこの樹は、樹齢が推定900年前のもので、「森の神様」として知られています。


私たちが生まれる前からあり、そしてまた私たちがいなくなってもそこにひっそりと息づいているんです。
こう考えるとなんだか不思議な気持ちになりますね・・・。

この樹は樹高31m、樹周が11ⅿ以上もあるカツラの樹。力強く佇む神秘的な姿から「森の神様」と呼ばれるようになりました。近くまで車道が通じているので、間近でその巨樹を見ることが出来ますよ。

登山なしで、国立公園を楽しみたいのであれば、白金温泉の奥にある白金原生林のお散歩がおすすめです。
ただし、森の中は目じるしが非常に少ないため、個人で行かれる場合は事前に散策路の最新情報を手に入れるようにしましょう。(国立大雪青少年交流の家 ハイキングコースマップ ※情報は変更となる場合がございますので、ご注意ください。)

やっぱり自分たちで行くのは不安・・・という方にはガイド付きのツアーが安心です!
森の中にはたくさんの美しい植物があり、目を凝らしていれば鳥たちや、他の動物たちにも出会えるかもしれませんよ!

美瑛のマスコット、国の天然記念物「クマゲラ」

みんなに愛される可愛らしい「エゾリス」

雄大な自然に溢れる大雪山国立公園が、「神々が遊ぶ庭」と呼ばれるのも納得できますよね!
私たちの周りを取り巻く自然の美しさは、まるで別世界に迷い込んだかのようです。

美瑛のネイチャーガイドと国立公園を楽しみましょう!

せっかく美瑛町を訪れるなら、日本最大の国立公園を探索しませんか?
地元のネイチャーガイドがご案内する、国立公園の自然を存分に楽しめる体験プログラムもぜひチェックしてみてください!

ミニミニ十勝岳トレッキング

催行期間
4月下旬~10月末
スケジュール
10:00~12:00 / 13:00~15:00
料 金
(2名以上の開催で)お一人様あたり 3,500円
※1名で開催の場合:5,000円

白金原生林フォレストウォーク

催行期間
4月下旬~11月上旬
スケジュール
10:00~12:00 / 13:00~15:00
料 金
(2名以上の開催で)お一人様あたり:3,500円
※1名で開催の場合:5,000円

~自然と人間との間の適度なバランス~
美瑛と大雪山国立公園の関係は、まさにそんな調和の上に成り立っています。