北の大地に生きる動物たち
北の大地で育つ動物は、なまらめんこい。
北海道では、その気候や風土によって本州では見ることができない動物がたくさん生息しています。
ここでは、美瑛町でも生息している野生動物や動物のかわいい(?)イタズラをご紹介します^^
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美瑛で生息する動物

キタキツネ
キタキツネは比較的美瑛でも頻繁に見かけることがあります。本州で見かけるキツネよりも全体的にやや大きく、ネズミやエゾユキウサギなどを主に食べます。
一匹で行動をすることもありますが、市街地を離れると親子で散歩をしている様子を見かけることもあります。
季節によって毛が抜け落ちてしまう時期もありますが、冬場のキタキツネはふわふわの毛皮で覆われます。
しかし、キツネの体内には「エキノコックス」という寄生虫が生息していると言われているので、決して触れないようにしましょう。

エゾシカ
キタキツネほどではないですが、エゾシカも美瑛の山地や森林で見かけることがあります。
新芽を好んで食べるため、春は美瑛町内の畑が被害に合うこともしばしばあります。
北海道の先住民族であるアイヌの人々は、エゾシカを主食として食べていたとされています。そのため、北海道内にはエゾシカにちなんだ地名がたくさんあります。
夜に美瑛で運転していると道路をエゾシカが横切ることもありますので、夜道の運転はくれぐれもお気をつけください^^

アライグマ
美瑛町でも問題になっているのが、野生のアライグマです。
もともとは北米に生息していた動物ですが、ペットとして飼われていたものが野生化したと言われています。
アライグマはかわいい見た目とは裏腹に凶暴な性格で、各地では農作物を食い荒らされる被害が起こっています。
見た目はタヌキととても似ていますが、尻尾に縞模様があり、5本指なのがアライグマの特徴です。
エゾタヌキ
エゾタヌキは北海道の一部、森林や林縁、川や沢沼がある地域に生息しています。
夜行性のため、昼間はほぼ巣穴で寝ています。秋から冬にかけて、冬毛になり、冬ごもりのために脂肪をたくさん蓄えるので、ずんぐりとした体形になります。雑食で色々なものを食べるため、時には畑の作物を食べてしまうこともあります。
タヌキは凶暴なアライグマとは反対で、とっても臆病な性格です。猟師が銃を撃った音に驚いて気絶してしまうほどだとか?!本当は気絶をしていたのに、人を騙すために寝たふりをしていたと考えられたことから「狸寝入り」という言葉の由来となったそうですよ。
エゾリス
美瑛町では主に森などの自然があるところで生息しています。
同じく北海道に生息している「エゾシマリス」は体長が12~15センチですが、このふわふわで大きな尻尾が特徴のエゾリスは体長が約25センチあるので、初めて見るとその大きさに驚くかもしれません。
冬支度のため、秋になるとドングリの実をあちこちに埋める光景が見られます。しかし、エゾリスはどこにドングリを埋めたのか忘れてしまうこともあり、忘れられたドングリは春に芽を出して、新しい森の一部となります。
ヒグマ
美瑛旅行の中ではほとんど目撃することはないですが、美瑛でも森林地帯ではヒグマが生息しています。
内陸部のヒグマはサケなどの魚も食べないので、タンパク質の多いアリやドングリなどを主食としています。
ヒグマはむやみに人間の前に姿を見せることはありませんが、もし出会ったら物音を立てずに背を向けずに後退しましょう。
ちなみに、アイヌの人々にとって、ヒグマはカムイ(神)と言われ、とても神聖なものとされていました。
エゾナキウサギ
ナキウサギは今から1万年以上前の氷河期にシベリア大陸から北海道に渡ってきたと考えられています。
もともと涼しい気候に適応している動物のため、北海道が少しずつ暖かくなるにつれ生息場所が少なくなりました。
美瑛では、運が良ければ十勝岳で見られるかもしれません。
愛らしい動物ですが、動物園などでの飼育展示は行われていません。涼しくて綺麗な空気の環境でのみ生きられるため、町中で飼おうとすると、湿度や排気ガスで肺にカビが生え死んでしまうと言われています。
2野生動物たちのかわいい(?)イタズラ

●森のエビフライ●
森を歩いていると、何やらエビフライのようなものがいくつも落ちています。
これは、誰かが森の中でエビフライを食べたのではなく、リスが食べた松ぼっくりなんです!
リスは、松ぼっくりの外側の柔らかい部分のみを食べて、固い芯だけを残します。
そのため、このようなエビフライのようなものが森に出現するというわけです。
皆さんも、松の木を見つけた時は近くにエビフライが落ちていないか確認してみてください*

○森の大工○
こちらは一見、誰かが掘ったかのように木の中身が空っぽになっています。
キツツキの仲間であるクマゲラが木をつつくとこのようになります。
これを見ると、クマゲラは「森の大工」と言っても過言ではありません。
キツツキが木をつつく動作のことを「ドラミング」といい、巣をつくるためやエサを捕まえるためだけでなく、キツツキ同士のコミュニケーションとしてもドラミングをすると言われています。

●畑荒らしの犯人●
動物園で見る動物はどれもかわいいですが、その半面に野生動物は凶暴な性格が垣間見えます。
時にはキツネや野生化したアライグマが、畑の農作物を食い荒らしてしまうこともあります。
被害にあった農家さんは、畑に捕獲するための檻を設置して対処することもあります。
たまーに熊が捕獲されていることも・・・!?
ちなみに、写真の動物はアライグマ用に設置した檻に捕獲されたタヌキです。

○キツネによるネズミハンティング○
こちらの写真はただの動物の足跡ではありません。
よーく見ると、右上のあたりに、円形のカタマリのような跡がついています。
実はこちら、キツネがネズミを獲ろうとした跡なんです。肉食のキツネは、冬の間、雪の下に隠れて行動しているネズミを狙っています。
キツネは雪の上で匂いを嗅ぎながらウロウロと歩き、ネズミの痕跡を辿ります。そして、狙いを定めると、上空に垂直にジャンプして跳び上がり、そのまま真っ逆さまに頭を下にして雪の中に突っ込みます。
野生動物たちは、毎日必死に生きているんです、
*丘のまちびえいDMOでは、「森のエビフライ」や「森の大工」を間近で見ることのできる
とっておきのプランを提供しております。→森の中には「知らなかった」がいっぱい! 白金原生林フォレストウォーク
*こちらも合わせてどうぞ→【体験記】森の中には「知らなかった」がいっぱい!白金原生林フォレストウォーク
3動物と触れ合える場所
*四季彩の丘
色鮮やかな花畑として知られている「四季彩の丘」。
ここは展望花畑だけでなく、アルパカ牧場の見学やエサやり体験もできちゃいます!
アルパカはそれぞれ色や顔つきが全然違うので、ぜひお気に入りの子を見つけてみてください^^
※アルパカにエサをあげる場合は、入場料の他にエサ代がかかります。あらかじめご了承ください。

四季彩の丘
- 住所
- 北海道上川郡美瑛町新星第三
- TEL
- 0166-95-2758
- 営業時間
- 季節によって異なります。
詳しくはWEBサイトをご覧下さい。
- 定休日
- 無休
4おまけ ~いろんな足跡~
◆キツネ◆

キツネはモデルのように真っ直ぐ歩くのが特徴です。
◆エゾシカ◆

エゾシカは体格のわりに地面への接地面積が小さいので足跡が深くなります。
◆ウサギ◆

ウサギは最初に前足をつき、その後に前足を飛び越えるかんじで後足をつけるため、このような不思議な足跡になります。
◆ヒグマ◆

大人用の手袋とほぼ同じサイズなので、小熊かもしれません。
美瑛町はたくさんの動物の住みか。
運がよければ、あなたはも美瑛で会うことができるかも?
美瑛のネイチャーガイドと国立公園を楽しみましょう!
せっかく美瑛町を訪れるなら、日本最大の国立公園を探索しませんか?
地元のネイチャーガイドがご案内する、国立公園の自然を存分に楽しめる体験プログラムもぜひチェックしてみてください!

ミニミニ十勝岳トレッキング
- 催行期間
- 4月下旬~10月末
- スケジュール
- 10:00~12:00 / 13:00~15:00
- 料 金
- (2名以上の開催で)お一人様あたり 3,500円
※1名で開催の場合:5,000円

白金原生林フォレストウォーク
- 催行期間
- 4月下旬~11月上旬
- スケジュール
- 10:00~12:00 / 13:00~15:00
- 料 金
- (2名以上の開催で)お一人様あたり:3,500円
※1名で開催の場合:5,000円

そこはまるで北欧の世界♪ 白金の森でスノーシュー体験
- 催行期間
- 12月中旬~4月中旬
※積雪の状況で変更になる場合があります。
- スケジュール
- 10:00~12:00 / 13:00~15:00
- 料 金
- <2名様以上で催行の場合>
大人・子供(6才以上)同額:5,000円
※1名様で催行の場合は大人6,000円

“ふら~り 冬さんぽ” ~美瑛の丘で絶景スノーシュー体験~
- 催行期間
- 12月中旬~3月末
※積雪の状況で変更になる場合があります。
- スケジュール
- 9:30~11:30 / 13:30~15:30
- 料 金
- <2名様以上で催行の場合>
大人・子供(6才以上)同額:5,000円
※1名様で催行の場合は大人6,000円