色合いの変更
色合いの変更

1936年創業のモリヤ写真館は、みつよさんで三代目。写真を学ぶために東京の学校に通い、そのまま雑誌社のカメラマンアシスタントとして働くも、お父さんの入院をきっかけに美瑛に戻られたそう。“美瑛の人なら小さい頃からお葬式まで撮影することもあります”というくらい、まちの人に近い写真館としての役割を伺いました。

 

このまちの空気感が好き


“父が入院することになって東京から戻り、家の仕事を手伝うことになりました。また東京に戻ることもできたと思うのですが、自然に美瑛で仕事を続けるようになったのです。このまちは色んな人がいて、同世代でも地元に残り頑張っている人も多いし、移住や観光で来る人も多い。来る人にはカメラマンも多いし、変わった面白い人も多くいて楽しいです。そんなこのまちの空気感が好きだったのかもしれません。”

写真館の役割とは

“写真館の仕事は、写真嫌いの方も撮らないといけないこともあります。それでも良い表情を撮影しないといけません。正直、写真が必要なのかと悩んでいた時代もありました。でも、東日本大震災の時に「写真を持って逃げたらよかった」という話を聞いたり、美瑛の人が亡くなったときの遺言で「モリヤ写真館の写真を遺影に使って欲しい」と言っていただけたりするなかで、写真を残すことの意味やまちの写真館としての使命感がわかってきたのです。小学校とかだと図書委員のような役割がありますよね。まちの写真館は、まちの記録係だと思っています。”

モリヤ写真館

住所:美瑛町本町1-3-15
TEL:0166-92-1819

「繋がる」写真を撮りたい

“もっと写真館を知ってもらいたくて、写真の仲間達と家族の絆と題して、家族の写真を撮るイベントをしたり、様々な年齢の人たちを撮影する企画をしてみたり、その時に考えたことに挑戦しています。最近はスマホが普及し、写真館で写真を撮る機会が減ってきているようですが、写真は光で素敵に変わるので、そういう技術面もわかってもらいたいので、追求し続けています。そして、今思う事は、その人らしさを「写真というカタチ」に残したい。見ると悲しみばかりがわいてくる写真ではなく、いい思い出がよみがえってくる、語り継げる「繋がる写真」を撮影していければと考えています。美瑛には本当におもしろい人たちがたくさんいるので、たくさん刺激をいただいています。そういう人たちとの輪を大事に、共鳴し合いながら広げていけたら楽しいと思います。 ”

もりやさんのmy BIEI