色合いの変更
色合いの変更

(※記事の内容は、2019年当時のものです。)

2005年頃から美瑛産野菜のブランディングに関わりはじめた齋藤さん。現在は美瑛料理塾を主宰し、30名もの卒業生を輩出しています。美瑛と関わりはじめた頃のお話から、美瑛の「食」のプロデュースのこと、そしてこれからの美瑛についてお話を伺いました。

 

次の時代に向かう美瑛農協とともに。

“美瑛との関わりは、美瑛農協のブランディングがはじまりで2005年頃からだったと思います。当時、美瑛は一体どういうところなのか、丘のまち美瑛というきれいな場所ということも実は知らなかったくらいです。美瑛にきてみると、農産物がほとんどある中でメインに売り出していくものが決まっていませんでした。美瑛を代表してつくっていくものを決めようと農協職員にヒアリングし、グリーンアスパラに着目し、そこから美瑛選果やアスペルジュに発展しました。美瑛選果の話が進んでいる最中に洞爺湖サミットがあり、“サミットで首脳陣が食べた野菜は美瑛産”というブランディングができました。これらが美瑛の食に関わるきっかけです。”

美瑛選果

住所:北海道上川郡美瑛町大町2丁目
TEL:0166-92-4400
https://bieisenka.jp

構想から5年、夢の小麦畑。


“美瑛選果が右肩上がりになってきた頃、次のテーマは小麦でした。僕らができるのは薪を使って石釜で焼く原型的なパンの作り方を追求したパン工房!となり、小学校の廃校を利用してパン工房とレストラン、ホテルそして料理塾ができました。構想の段階から小学校のグラウンドを小麦畑にするという夢がありました。しかし実際グラウンドだった土地は石もあれば踏み固まっている。農業ができるような場所ではありませんでした。石を拾って、良い土を入れて、水はけをよくして、ひまわりをすき込んで、やれることはなんでもやったんです。そしてようやく5年経った2019年の春、春蒔きの小麦を植えて8月上旬に初めての収穫を迎えました。この5年間で一番嬉しい出来事でしたね。”

北瑛小麦の丘

住所:北海道上川郡美瑛町字北瑛第2 北瑛小麦の丘(旧北瑛小学校)
TEL:0166-92-8100
https://bi-ble.jp

そして、これからの美瑛。


“ここ4、5年美瑛は変わってきていると実感しています。今まで交流がなかった人たちの動きが見えるようになってきました。みんながより生き生きと感じます。外からの力と言いますか、プロデューサーという存在がすごく重要です。外からの力をどう利用したら、自分たちが客観的に見えて今の自分を認識できるか、そして外からみて「素晴らしい」ということを伝えてもらい、育てていく環境が大切だと思います。隠れた力を引き出し、活躍する機会を与える。そして自信になり取り組み方が変わっていくという良い流れが確立していけば良いですね。”

齋藤さんのmy BIEI